病院めぐり
坂出市立病院外科
岡田 節雄
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1坂出市立病院外科
pp.1518
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214383
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坂出市は瀬戸大橋の四国側接岸地となる香川県中心部に位置した,人口約4万9千人の少子高齢化の進む市です.県庁所在地である東の高松市と西の丸亀市に挟まれた位置にあります.JR含め交通のアクセスは非常に便利で,瀬戸大橋線から当院を一望する事ができます.瀬戸内特有の温暖な気候で住みやすく,たまに起こる台風被害と水不足以外の自然災害は非常に少ない環境です.古くは塩田の町として栄えた歴史もありますが,現在は「番の州臨海工業団地」で造船業や商工業が栄えています.
当院は1947年に内科・小児科・耳鼻科の70床で開院し,以後診療科と病床数を順次増やしながら,1968年に総合病院の承認を受け,2014年には現在地に新築移転いたしました.総病床数194床,HCU 12床,ICU 4床,手術室6室(内外来患者手術室1室),外来化学療法室7床,透析室10床,陰圧感染症対応病床4床,ゾーン陰圧可能な新型インフルエンザ病床10床を備え,一般病棟の174床はすべて急性期一般入院基本料1(旧7対1看護)の看護体制を敷いております.第二種感染症指定医療機関でもあり,地域の基幹病院として新型コロナウイルス感染症対応は先陣を切って行いました.香川県内発症第一例目を当院が入院治療し,発熱外来や抗体カクテル療法も数多く行い,通算では既に2,000例以上(2023年10月時)のコロナ入院患者を現在進行形で治療いたしました.混沌とした面や苦労も多くありましたが,“雨降って地固まる”が如く,病院組織として成長できたと感じております.
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