病院めぐり
坂出市立病院外科
岡田 節雄
1
1坂出市立病院外科
pp.709
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104613
- 有料閲覧
- 文献概要
坂出は四国の香川県・讃岐平野の中心に位置し,隣接する県庁所在地の高松市街地から西へ車で約30分の位置にある,人口5万6千人の小さな市です.昭和63年に完成した瀬戸大橋の香川県側接岸市でもあり,JRも含め交通のアクセスは非常に便利です.台風と水不足以外の自然災害は比較的少なく,温暖な気候に恵まれ,穏やかな瀬戸内海に面した利便性から,古くは塩田の町として栄えた歴史もあります.現在は瀬戸大橋と瀬戸内海などのアクセスメリットから,「番の州臨海工業団地」で工業,商業,造船業が盛んに行われています.ただ,住民の高齢化・過疎化傾向が止まらず,当院を受診する患者も高齢者が多い特徴があります.
当院は昭和21年に仮診療所として,内科,小児科,耳鼻咽喉科で診療を開始し,以後,数回の増床を重ねて昭和43年に総合病院の承認を受けました.現在,病床数は216床で,7対1看護基準,DPC対象病院です.ほぼすべての診療科が香川大学医学部から医師を派遣され,各診療科間の垣根も低いのが特徴です.「地域型急性期病院」として機能しており,救急部がないにもかかわらず救急車の受け入れは年々増加し,昨年は1,501件(内休日・時間外に1,009件)でした.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.