病院めぐり
市立酒田病院外科
諸星 保憲
pp.1193
発行日 1999年9月20日
Published Date 1999/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903720
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当院の在る庄内地区は新潟市から3時間,山形市からも2時間30分と遠く,久しく陸の孤島と呼ばれて来ました.しかし庄内空港が開設され,酒田—山形間の高速道路建設が進む現在は,豊かな自然と利便性を兼ね備えた将来性の高い土地に変身したといえそうです.庄内の中でも酒田市は人口10万の中規模都市ですが,市周辺を含めた医療圏としては約20万人が対象になります.本院は昭和22年公立酒田病院として開院し,同35年社会保険酒田病院と合併した後は市立酒田病院として地域医療の充実を目標に邁進してきました.医療の進歩に遅れぬよう高額医療機械も次々に導入し,市民の健康を守ることに誇りをもつています.平成5年県立日本海病院が酒田市内に開設された後は競合関係の激化から医療の本質を離れた展開も若干懸念されましたが,結果的には住民の受診機会を増大させ新たな医療需要を掘り起こしたものと分析されています.また両病院の間での競争がうまく作用し,医療そのものに加えて患者さんへのサービスなども高度なものに育まれている印象です.
さて当院は400床の総合病院ですが,外科はそのうち77床を預かっております・スタッフは院長以下7名おり,手術日は月,火,水,金の4日間で定期手術は毎週8〜10件,これに臨時手術が1〜2件加わります.
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