Japanese
English
総特集 腹壁ヘルニア修復術の新潮流—瘢痕ヘルニア・臍ヘルニア・白線ヘルニア
その他の腹膜外修復法
腹壁ヘルニアに対するMILOS/eMILOS法
MILOS/eMILOS for abdominal wall hernias
植野 望
1
,
坂本 浩輝
2
,
朝倉 悠
2
,
有本 聡
2
,
杉山 宏和
2
,
横山 邦雄
2
,
大坪 出
3
Nozomi UENO
1
1大阪府済生会吹田病院へルニアセンター
2大阪府済生会吹田病院消化器外科
3社会医療法人愛仁会明石医療センター外科
キーワード:
腹壁再建
,
retro-rectus mesh repair
,
MILOS
Keyword:
腹壁再建
,
retro-rectus mesh repair
,
MILOS
pp.462-470
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214100
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆MILOSはヘルニア門直上の6 cm以内の小切開から操作を開始し,腹壁を鉤で引き上げ,直視下もしくは鏡視下にヘルニア門周囲に向かって腹直筋外縁付近まで腹直筋後面の剝離を進め,閉腹する.その後,小切開部からの単孔手術もしくはトロッカーを追加して,TEPの操作を開始する.
◆MILOSは典型的なハイブリッド手術であり,小切開と内視鏡手術の利点を反映しうる.また,大きなサイズのヘルニアに対しては,皮膚切開の縮小に貢献しうる.
◆腹壁(瘢痕)ヘルニアへの手術に対する診療報酬の低いわが国では,手術の効率性や導入の容易さも優先されるべきで,その意味でもMILOSは理に適ったものである.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.