Japanese
English
臨床報告
胃切除術後49年目に発症したBraun吻合部逆行性空腸重積症の1例
A case of retrograde intussusception of the jejunum at Braun's anastomosis 49 years after gastrectomy
佐久間 崇
1
,
庄司 太一
1
,
木下 春人
1
,
中川 泰生
1
,
寺岡 均
1
,
大平 雅一
1
Takashi SAKUMA
1
1馬場記念病院外科
キーワード:
胃切除術後
,
Braun吻合
,
逆行性腸重積
Keyword:
胃切除術後
,
Braun吻合
,
逆行性腸重積
pp.1251-1254
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213869
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要旨
症例は89歳,女性.40歳時に十二指腸潰瘍に対して幽門側胃切除術が施行されている.頻回の嘔吐を主訴に2020年8月,当院へ救急搬送された.精査にて腸重積が疑われ,同日緊急手術を施行した.術中所見では,胃切除後再建で施行されたBraun吻合部を介して輸出脚空腸が逆行性に嵌入・重積していた.整復したが重積していた空腸の色調に問題はなく腫瘍も触知しなかったため,腸管切除は行わなかった.術後15日目に退院,9か月経過した現在も再発を認めていない.胃切除術後逆行性腸重積症は多くの報告例で胃切除術後10年以上経過して発症しており,術後経過年数および加齢が1つの発症要因になっている可能性が示唆された.
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