病院めぐり
岡谷市民病院外科
澤野 紳二
1
1岡谷市民病院外科
pp.1232
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213865
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製糸業が日本の産業を支えていた1910(明治43)年に発足したとされる平野製糸共同病院が前身といわれる市立岡谷病院と,結核療養所として1953(昭和28)年に国が開設した健康保険岡谷塩嶺病院が合併して新設された岡谷市民病院が診療を開始したのは2015(平成27)年10月でありました.統合前の2病院とも,人口約5万〜6万人の小さな市が運営していたため,コンパクトに集約して1つの新病院とするのは時代の流れであったように思われます.統合前の2病院の外科は,いずれも信州大学医学部外科学教室の関連でありましたので,比較的円滑に集約されました.
現在の岡谷市民病院は28科を標榜し,急性期・慢性期・緩和ケア病棟を合わせて295床で運営されており,長野県のほぼ中央に位置する風光明媚な諏訪湖を中心に広がる諏訪医療圏の一番西に位置しています.当院は「思いやり」を基本理念として掲げ,心温まる患者サービスを提供し地域の人々に信頼され親しまれる病院を目指して日々診療を行っています.また,感染症指定病院であるため,今回の新型コロナウイルス感染症流行当初から地域の先頭を切って感染者診療・入院対応・ワクチン接種など,病院を挙げて対応してまいりました.地域の救急・災害対応も担っており,時間外診療・救急車受け入れにも力を入れ,市民の皆さんの健康を日夜守っています.
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