病院めぐり
春日井市民病院外科
岸本 秀雄
pp.1478
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902138
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愛知県春日井市は庄内川を挟んで名古屋市の北東部に広がり,東にたどっていくと美しい自然に恵まれた丘陵地帯となって岐阜県と接している.市の南の地域で庄内川越しに名古屋を望む平野部は活気ある商工業都市の趣で,岐阜県と隣接する丘陵地域は閑静なベッドタウンの風情を持っている.市内をJR東海の中央線が横断していて,順に勝川,春日井,神領,高蔵寺,定光寺の5つの駅が春日井市に属している.
春日井市民病院の歴史は昭和26年に遡る.同年8月1日,春日井市議会の嘱望を受けて院長以下18名のスタッフで内科および外科の診療を開始,12月1日には産婦人科を開設した.当時の春日井市の人口は4万人台であったが,年を追って人口の伸び率は著しくなり,昭和40年以降は1年に1万人程度の人口増加を示した.市の唯一の公的医療機関として,春日井市民病院はそのつど増築・増床を重ね,現在の診療科16科,病床数500床,職員総数544名(医師数75名)となった.しかし,さらに増え続ける患者に対処しつつ,医療の高度化・多様化を吸収するためには現在の建築物では限界にきており,平成4年6月に市議会で移転新築することに決まった.平成10年度には,新しく142,000m2という広大な土地に550床の8階建ての新病院を竣工させ,診療科も増やして新時代に即応する診療を開始することになっている.
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