病院めぐり
大津市民病院外科
山本 剛史
pp.344
発行日 1995年3月20日
Published Date 1995/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905164
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滋賀県の県都,大津市は,琵琶湖の南端に位置し,古くから,交通の要衝の地であった.現在も新幹線(京都下車にて10分),琵琶湖線(旧東海道本線),湖西線のJR各線,京阪電鉄および名神高速道路大津インターチェンジ,国道1号線,若狭に抜ける国道161号線と,交通の便にきわめて恵まれている.京阪神のベッドタウンとして人口の増加が著しく,現在人口27万を数え,4年後には市制100周年を迎える.
大津市民病院の歴史は昭和12年に遡る.一市三か村組合立伝染病病院大津回生病院が創立され,この建物のなかに昭和23年,大津市立病院が開設された.昭和33年には総合病院の指定を受け,昭和39年に現在地への新築移転,増改築などを経て現在に至っている.現敷地はJR大津駅と膳所駅との間に位置し,国道1号線に面している.病院の特色としては,文字どおり「市民病院」であり,救急から成人病検診まで幅広く何でもやるというところであろうか.標傍病床数は490床であるが,伝染病結核病棟を除く一般病床440床は,常時ほぼ満床状態である.市制100周年記念に向けて,新病棟の建設計画が着々と進んでいる.
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