- 有料閲覧
- 文献概要
洛和会音羽病院は,洛和会ヘルスケアシステムの1病院として,京都市山科区に1980年に開設されました.当会は1950(昭和25)年に矢野医院の開設に始まり,今年で70年間を迎えました.京都市山科区は,京都市の東に位置し,大津市(滋賀県)との県境にあります.歴史は古く,東海道,奈良街道など交通の拠点として栄え,人口は約13万人で,当院は地域の中核となる急性期病院の1つです.救急救命センター・京都府がん診療推進病院,京都府災害拠点病院・地域医療支援病院・DPC特定病院群として,「地域から信頼され,大切な人を紹介できる病院へ」をスローガンに診療に携わっております.当院は,一般病棟:415床(うちICU/CCU:12床,SCU:12床,救命救急病棟:24床含む),緩和ケア病棟:14床,地域包括ケア病棟:59床,認知症治療病棟:60床を有しております.
当科は現在,消化器外科,血管外科を合わせて,8名の常勤医で診療を担っております.乳腺科および肛門科は独立しておりますが,連携をとり診療にあたっています.消化器外科・消化器内科・放射線科の症例検討および多職種を含めたカンファレンスを毎週開き,症例の多角的視点,社会的環境,地域支援を含め協議しております.2019年4月より腫瘍内科が新設となり,消化器がんを中心により安全かつQOLを重視した化学療法を提供すべく連携しております.また,同月より緩和ケア病棟を開設し,山科区周辺地域のがん緩和の中核となるべく,奮闘しています.地域連携活動の一環として年に2回程度,開業医の先生方と消化器疾患症例検討会を開催しております.開業医の先生方から紹介いただいた症例のなかから,示唆に富む貴重な症例を消化器内科医・外科医が合同で症例提示し,検討する形式をとっております.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.