グラフ
包括的老人医療を目指して—洛和会音羽病院
pp.557-562
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207187
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
京都駅から車で東に20分,周辺に水田が拡がり,名神高速京都東インターが交叉し,滋賀県大津市がすぐ隣に接している地点に,コンパクトながらも予防からリハビリに到る,すべての機能を備えた老人専門の総合医療施設が誕生した.この3月21日にオープンした医療法人社団洛和会音羽病院(346床,院長榊田博)である.
医療法人社団洛和会(理事長矢野宏)の施設としては,これまでもアレルギー喘息専門の矢野医院,二次救急医療を中心とした丸太町病院(170床,院長矢野 宏)がある.かつては結核患者収容施設であった京都中央市民病院が京都市立病院に移管された後の京都市西北地区の医療の空白を埋めるべく,丸太町病院を設立した矢野理事長は,最近急速に発展した京都の山科周辺地区の綿密な医療ニードの調査を行い,ここに老人を中心とする500床目標の高度機能病院の出現をみたわけである.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.