Japanese
English
臨床研究
センチネルリンパ節生検偽陰性に対する追加腋窩リンパ節郭清の必要性の検討
Assessment of the need for additional axillary lymph node dissection in patients with false negative results following a sentinel lymph node biopsy
藤井 雅和
1
,
野島 真治
1
,
中嶋 朔生
1
,
金田 好和
1
,
須藤 隆一郎
1
,
田中 慎介
2
Masakazu FUJII
1
1山口県立総合医療センター外科
2山口県立総合医療センター病理診断科
キーワード:
センチネルリンパ節生検
,
偽陰性
,
腋窩リンパ節郭清
Keyword:
センチネルリンパ節生検
,
偽陰性
,
腋窩リンパ節郭清
pp.613-616
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212943
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要旨
【目的】乳癌SLNB偽陰性の患者に対する追加のALNDの必要性について検討した.【対象と方法】SLNBを施行した503例のうち,偽陰性の13例を追加ALND群(D群)10例と非ALND群(N群)3例に分け,後ろ向き研究として統計学的に検討した.【結果】当施設でのSLNB偽陰性率は2.78%であった.D群とN群の間の患者背景に特定の傾向は認めず,摘出SLNの個数・術後経過観察期間に有意差は認めなかった.全症例に術後補助療法を施行し,2019年7月時点でD群に1例再発死亡を認めた.【結語】今後はSLNB偽陰性の場合,追加のALNDを行わず,術後補助療法を適切に行ったうえでの経過観察は可能であると考える.ただし術後補助療法を施行しない症例については今後の検討課題である.
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