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特集 taTMEのすべて
会陰操作先行アプローチによる直腸切断術
Rectal amputation with an initial perineal approach
船橋 公彦
1
,
甲田 貴丸
1
,
金子 奉暁
1
,
牛込 充則
1
,
鏡 晢
1
,
長嶋 康雄
1
,
三浦 康之
1
,
吉田 公彦
1
,
吉野 優
1
,
栗原 聰元
1
Kimihiko FUNAHASHI
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
キーワード:
直腸癌
,
taTME
,
経肛門的全直腸間膜切除術
,
会陰先行操作
,
腹腔鏡下直腸切断術
Keyword:
直腸癌
,
taTME
,
経肛門的全直腸間膜切除術
,
会陰先行操作
,
腹腔鏡下直腸切断術
pp.544-550
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212928
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【ポイント】
◆会陰からのbottom-to-upアプローチには,直視下に安全な外科的切除線を確保でき,手術開始の早い段階で術式の決定ができる利点がある.
◆操作は,解剖学的差異の少ない尾骨を指標とした後方から開始し,直腸固有筋膜外側の層で連続させて側方〜前方12時に向けて切離を進めていくのがポイントである.
◆前壁〜前側方に認める腫瘍では,安全な外科的切除線を確保するために,腟への浸潤が疑われた場合には躊躇することなく腟の合併切除を行う.
◆術後SSIには会陰創に関連したものが多い.清潔操作に心がけるとともに会陰の切除範囲は病変の浸潤に応じて必要最小限とする.切除範囲が大きくなる場合は,積極的に形成外科にコンサルトする.
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