Japanese
English
特集 神経・神経叢を極める—さらに精緻な消化器外科手術を求めて
下部消化管
taTMEでの神経・神経叢温存の実際
Procedure for preserving autonomic nerves in transanal total mesorectal excision surgery
鏡 哲
1
,
船橋 公彦
1
,
牛込 充則
1
,
金子 奉暁
1
,
長嶋 康雄
1
,
甲田 貴丸
1
,
三浦 康之
1
Satoru KAGAMI
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
キーワード:
taTME
,
自律神経温存術
,
endopelvic fascia
,
NVB
Keyword:
taTME
,
自律神経温存術
,
endopelvic fascia
,
NVB
pp.704-710
発行日 2021年6月20日
Published Date 2021/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213370
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【ポイント】
◆根治性と機能温存の両立が求められる直腸癌手術において,拡大視効果の得られる腹腔鏡下手術によるtransanal total mesorectal excision(taTME)は,確実なcircumferential resection margin(CRM)確保のみならず神経温存の点からも大きな利点が期待できる.
◆従来の腹腔操作先行の手技とは異なって,逆行性にアプローチを行うtaTMEでの安全で確実な神経温存術の遂行においては,神経障害を生じやすい側壁でのendopelvic fasciaと骨盤神経の立ち上がり,neurovascular bundle(NVB)から前立腺への分布をイメージしながら直腸を授動していくことが肝要である.
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