坂の上のラパ肝・胆・膵・21
肝S1領域(尾状葉)の切除
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
,
Goro HONDA
1
1東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
pp.1281-1291
発行日 2021年10月20日
Published Date 2021/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213473
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Point
◆尾状葉周囲に良好な術野をつくるために,左肝,右肝ともに必要に応じて十分に授動して挙上する.
◆下大静脈(IVC)に加えて,左側ではArantius管,右側ではRouvière溝(後区域Glisson茎背面)をランドマークとして切除範囲を決定する.
◆左右ともに,肝門板とIVCから尾状葉を剝離した後に,Spiegel葉は左側に牽引しながら,右尾状葉は背側に牽引しながら,尾側から頭側に向かって剝がし取るように肝実質離断を進める.
◆左右ともに,比較的早い段階で尾状葉の中央側を尾側から頭側に向かって離断し,切除する尾状葉をIVCから浮かすように授動しながら短肝静脈を処理する.
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