増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅲ章 術式別の術前・術中・術後管理
その他
鼠経ヘルニア(小児)
細田 利史
1
Toshifumi HOSODA
1
1帝京大学医学部附属病院小児外科
pp.210-213
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212698
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術前管理
●手術のタイミング
嵌頓を起こす危険性があるため,基本的には診断した時点で可及的速やかに手術を予定する必要がある.ただし,生後6か月までは腹膜鞘状突起が自然閉鎖し腸管の脱出が消失することがあるので,生後6か月以降に手術を施行している.しかし,腸管脱出を頻回に繰り返す症例や卵巣卵管が滑脱している症例は,血流障害を生じる可能性があるので,6か月以内であっても早期に手術を施行している.
新生児時期でも手術を施行している施設も多数あり,意見の分かれるところではあるので,今後のさらなる検討が必要と思われる.
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