Japanese
English
臨床報告
エノキタケによる食餌性イレウスをきたしたMeckel憩室の1例
A case of Meckel's diverticulum with a dietary small bowel obstruction
小田切 理
1
,
稲葉 行男
1
,
柴崎 弘之
1
,
滝口 純
1
,
佐藤 清
1
,
林 健一
1
Tadashi ODAGIRI
1
1山形県立河北病院外科
キーワード:
エノキタケ
,
食餌性イレウス
,
Meckel憩室
Keyword:
エノキタケ
,
食餌性イレウス
,
Meckel憩室
pp.776-778
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212517
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要旨
症例は51歳の男性.腹痛を主訴に当院救急外来を受診した.腹部造影CT検査で拡張した小腸の先端部に盲端構造を認め,Meckel憩室に関連した腸閉塞の診断で緊急開腹手術を行った.Meckel憩室から口側腸管にかけて消化されていないエノキタケが充満し,腸閉塞に陥っていた.ほかに明らかな閉塞機転を認めず,憩室楔状切除と腸管内容除去を行った.病理組織学的に異所性組織を伴わないMeckel憩室であった.術後第9病日に居住地近くの病院に転院し,術後第15病日に自宅退院となった.Meckel憩室に関連した腸閉塞の症例に遭遇した場合,食餌性腸閉塞の可能性も考慮すべきであると思われた.
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