Japanese
English
特集 癌転移治療のノウハウ
食道癌・胃癌の遠隔臓器転移に対する外科治療の適応
Surgical treatment for distant organ metastasis from cancer of the upper digestive tract
松原 敏樹
1
,
国土 典宏
1
,
大山 繁和
1
,
植田 守
1
,
山本 浩史
1
,
高橋 孝
1
,
中島 聰總
1
,
奥村 栄
2
,
加藤 友康
3
Toshiki MATSUBARA
1
1癌研究会附属病院消化器外科
2癌研究会附属病院呼吸器外科
3癌研究会附属病院婦人科
キーワード:
胃癌
,
食道癌
,
遠隔転移
,
Krukenberg腫瘍
,
肺転移
Keyword:
胃癌
,
食道癌
,
遠隔転移
,
Krukenberg腫瘍
,
肺転移
pp.165-169
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903517
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従来,食道癌や胃癌の遠隔臓器転移は絶対的予後不良とされてきた.しかし,合併療法や手術術式の進歩によって遠隔臓器転移でも切除後長期生存症例が散見されるようになってきた.現在筆者らは転移巣の増大や広がりの速度が急速でなく,転移巣が解剖学的に局在しており,肉眼的全病巣が技術的に切除可能な場合には,放射線療法や化学療法とともに積極的切除を施行している.遠隔臓器転移切除例の予後は原発巣の進行度,転移臓器,遠隔転移出現時期などによって異なっている.とくに,肺,肝,脳,卵巣などの転移例では,病態によっては外科的切除によって予後の改善が期待しうる.
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