Reduced Port Surgery—制限克服のための達人からの提言・11
RPSによるS状結腸切除術—Single Port Surgery+1ポート法
福永 正氣
1
,
永仮 邦彦
2
,
吉川 征一郎
2
,
大内 昌和
2
,
東 大輔
2
,
小浜 信太郎
2
,
行田 悠
2
,
石﨑 陽一
2
Masaki FUKUNAGA
1
1順天堂大学東京江東医療センター消化器外科・内視鏡手術センター
2順天堂大学浦安病院消化器・一般外科
pp.1406-1409
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212285
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はじめに
大腸癌に対して5ポートで行う多孔式の腹腔鏡手術(LAP)が標準手術の1つとなった.さらに低侵襲化と整容性の向上を目指す術式としてreduced port surgery(RPS)が行われているが,その究極が単孔式腹腔鏡手術(single port surgery:SPS)である1〜8).しかしSPSは手術手技的に難度が高い.これに対し,右下腹部に1ポートを追加して術者の右手の操作を行うSPS+1ポート法はSPSの難点である鉗子同士の干渉が減少し,操作性が格段と改善する.また助手の鉗子を臍部のマルチチャンネルポート(MCP)より追加でき,腸管切離や吻合操作も容易となる.本稿ではS状結腸癌に対するSPSの難度を軽減するための工夫としてSPS+1ポート法を概説する.
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