FOCUS
内視鏡外科における超高精細8K画像のインパクト
森 俊幸
1
,
青木 久恵
1
,
橋本 佳和
1
,
阿部 展次
1
,
千葉 敏雄
2
,
谷岡 健吉
2
Toshiyuki MORI
1
1杏林大学消化器一般外科
2一般社団法人メディカルイメージングコンソーシアム
pp.1400-1405
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212284
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はじめに
内視鏡外科手術はテクノロジー依存性が高い.手術はほとんど視覚情報のみにより遂行されるため,視覚情報の質は手術の精度に大きく影響する.また,腹腔鏡外科医は各種の機器やエネルギーデバイスに,開創手術にもまして依存している.
現行の腹腔鏡ビデオシステムは,多くの施設でハイビジョン(1080×720 Pixel HD720,1980×1080 Pixel HD1080,2K)が用いられている.腹腔鏡手術導入当初のVGA規格(640×480 Pixel)に比べ,微細な解剖構造が視認できるようになり,手術の質が著しく向上した.現在では3Dや4Kの内視鏡も市販されるようになっている.本稿では,ビデオ規格の概説とともに,われわれがビデオ情報の増大により受けてきたメリットを概観したい.またここ数年で,さらに上位の規格である8Kの内視鏡が開発され,臨床応用が始まっている.本稿でも8Kテクノロジーを紹介するとともに,近未来の内視鏡手術についても考えてみたい.
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