急性腹症・腹部外傷に強くなる・8
急性膵炎,Open abdominal management
神田 修平
1
Shuhei KANDA
1
1沖縄県立中部病院外科
pp.1410-1417
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212286
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性膵炎はアルコールや胆石などが原因で生じる,救急室でよく出会う急性腹症の一つです.しかし,周辺臓器に広く炎症が波及し壊死を伴うこともあり,重症例の死亡率はいまだに10%と高く油断できません.内科的管理を徹底して腹腔内圧上昇や臓器障害を予防することが重要ですが,開腹減圧術やネクロセクトミーなどの手術適応を外科医が判断する必要があります.
また,急性腹症や外傷に関わる外科医は,開腹減圧術やダメージコントロール手術後に行うopen abdominal management(OAM)の方法や,合併症への対応などに慣れ親しんでおくことも大切です.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.