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特集 徹底解説!ここが変わった膵癌診療—新規約・ガイドラインに基づいて
膵癌集学的治療の最前線
切除可能境界膵癌に対する術前治療
Preoperative treatment for borderline resectable pancreatic cancer
高野 奈緒
1
,
山田 豪
1
,
藤井 努
2
,
小寺 泰弘
1
Nao TAKANO
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
2富山大学大学院医学薬学研究部消化器・腫瘍・総合外科
pp.1311-1316
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211842
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【ポイント】
◆膵癌取扱い規約第7版では,標準的手術のみでR0切除が可能かという視点から切除可能性分類が定められた.
◆BR膵癌は門脈,動脈への浸潤範囲より定義され,標準的手術でR1切除となる可能性が高い切除可能境界である.
◆BR膵癌に対する術前治療を含めた集学的治療により,R0切除率の向上と長期予後の改善が期待できる.
◆今後,術前治療の至適レジメンや期間について,現在進行中の臨床試験の結果が待たれる.
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