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特集 徹底解説!ここが変わった膵癌診療—新規約・ガイドラインに基づいて
膵癌取扱い規約とガイドラインの改訂について
膵癌診療ガイドライン2016年版
Clinical practice guidelines for pancreatic cancer issued from the Japan Pancreas Society 2016
山口 幸二
1
Koji YAMAGUCHI
1
1国家公務員共済組合連合会浜の町病院 福岡合同庁舎診療所
pp.1294-1300
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211839
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【ポイント】
◆膵癌診療ガイドライン2016年版はGRADEシステムに準じて作成された.診断・治療のアルゴリズムに化学療法のアルゴリズムが追加され,切除不能は局所進行(UR-LA)と遠隔転移あり(UR-M)に分けて一次・二次化学療法が記載された.
◆治療のアルゴリズムではcStage分類が膵癌取扱い規約第7版によってなされ,Stage分類の下に膵癌取扱い規約第7版によって初めて規定されたresectabilityによる分類〔切除可能(R),切除可能境界(BR),局所進行により切除不能(UR-LA),遠隔転移により切除不能(UR-M)〕が挿入された.このresectability分類に従い,治療法が示されている.
◆治療のアルゴリズムでは外科的療法の前に,点線枠ではあるが補助療法が挿入された.支持療法に緩和療法が新設して追加され,精神心理的苦痛,がん性疼痛,成分栄養についてそれぞれ推奨や提案がなされた.
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