膵癌update
Ⅰ 疫学・基礎 ①膵癌診療ガイドライン2016年版:改訂ポイント
山口 幸二
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1国家公務員共済組合連合会浜の町病院福岡合同庁舎診療所
キーワード:
膵癌
,
ガイドライン
,
GRADE システム
Keyword:
膵癌
,
ガイドライン
,
GRADE システム
pp.702-709
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000375
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膵癌診療ガイドラインの初版2006年版は2004年の中山健夫 著「EBMを用いた診療ガイドライン作成・活用ガイド」に準拠して作成され,第2版(2009年版),第3版(2013年版)はMinds診療ガイドライン選定部会 監「Minds診療ガイドライン作成の手引き2007」に準拠して作成された.第4版(2016年版)は福井次矢,山口直人 監「Minds診療ガイドライン作成の手引き2014」に準拠して作成された.2014年版手引きは世界的にガイドライン作成のツールとなっているTheGrading of Recommendations Assessment,Development and Evaluation(GRADE)システムに準拠しているため,第4版(2016年版)膵癌診療ガイドラインもGRADEシステムに準拠する形式で作成された.エビデンス重視の姿勢は変わりないが,GRADEシステムは利益や不利益,医療費,医療状況など実診療にも配慮するため,今回はタイトルより“科学的根拠に基づく”を削除し,「膵癌診療ガイドライン2016年版」と変更した.GRADEシステムに準じて改訂された「膵癌診療ガイドライン2016年版」の改訂点・修正点をおもに内科に関係する事柄につき概説した.
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