増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
4 大腸・肛門
虫垂切除術
森 健
1
,
舘川 裕一
1
,
多田 訓子
1
,
高橋 一昭
1
Ken MORI
1
1名戸ヶ谷病院外科
pp.80-85
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211791
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Step1
開腹(図1)
虫垂切除術は,一般外科の基本テクニックを身につけるための入門手術として知られているが,炎症や癒着の少ないものから,穿孔性腹膜炎を併発しているような炎症が強くオリエンテーションのつきにくい症例まで,難易度は千差万別である.また,患者の体型により手術の難易度も大きく左右される.開腹法においても,症例ごとに必要十分と考えられる開腹法が選択されるべきである.ここでは,一般的に多く選択される交叉切開法(alternate incision)と傍腹直筋切開法(pararectal incision)について解説する.
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