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あとがき
渡邉 聡明
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211690
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今回は「イラストでわかる! 消化器手術における最適な剝離層」ということで,目で見ることに重点を置いた特集を組みました.視覚は非常に重要な情報源ですが,近年,特に手術において重要さが増しています.ダビンチ手術では3D画像で手術が行えます.通常の腹腔鏡手術でも3Dで行えるようになりました.さらに最近は4K画像も実用化されています.私は以前,8Kの画像を見たことがあります.8Kが腹腔鏡手術に利用される日も近いようです.私が見たのは通常の景色の画面ですが,このとき驚いたのは,非常に精緻な8Kの画面を見ていると立体的に見えることでした.まったく予期せぬ効果でした.精緻な画像を見たとき,なぜ脳が立体視するようになるのかはわかりません.ただ,人間の脳の深い機能に驚いた次第です.今は学会などではナビゲーションサージェリーなどのセッションも多く注目されています.これからの画像が発展してさらなる新たな手術の時代がくることに期待します.
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