ひとやすみ・152
『臨床外科』愛読の勧め
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.848
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211675
- 販売していません
- 文献概要
時代とともに,情報収集方法が急速に変化しつつある.かつて社会の情報源は新聞が主であったが,ラジオ,テレビ,そして現代ではインターネットが主体となっている.それに伴い新聞購読者は激減し,テレビの視聴率さえ低下しつつある.では,外科医はいかにして医学情報を集めてきたのだろうか.
私が医師になりたての40年前は,『外科学大系』などの本から情報を仕入れ,『臨床外科』などの医学雑誌もよく読まれていたものである.しかし,当時は文字での表示が多くて難解のため,研修医仲間では比較的図が多い『ゾリンジャー外科手術アトラス』(待望の翻訳が2013年に医学書院から発刊,安達洋祐 訳)などが愛読されていた.また,動画は8ミリ映画しかないため,手術手技は術者の肩越しに見学したり,手術の助手を務めながら学んだものである.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.