Japanese
English
臨床報告
片側骨盤切除術後に発生した鼠径ヘルニアの1例
Inguinal hernia following hemipelvectomy:report of a case
今井 紳一郎
1
,
久保 直樹
1
,
古澤 徳彦
1
,
寺田 克
1
Shinichiro IMAI
1
1長野県立須坂病院外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
片側骨盤切除
,
hemipelvectomy
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
片側骨盤切除
,
hemipelvectomy
pp.757-759
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211655
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要旨
症例は78歳の男性.左鼠径部の膨隆を主訴に当院を受診した.55歳時に恥骨の悪性腫瘍に対して右側hemipelvectomyの既往を有していた.左鼠径ヘルニアと診断し手術を施行した.hemipelvectomyによる手術痕があるうえ,同手術により左恥骨は外側に変位していたが,術中透視装置を用いることで適切な皮膚切開位置を設定できた.Ⅰ-3型鼠径ヘルニアであり,恥骨周囲に癒着がみられたためmesh plug法で修復した.hemipelvectomy後の対側鼠径ヘルニアに対しては,皮膚切開位置の設定,修復方法の選択を適切に行うことが要求される.
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