Japanese
English
臨床報告
右外腸骨リンパ節再発をきたした盲腸癌の1例
Right external iliac lymph node recurrence from a primary cecum cancer
坂部 龍太郎
1
,
倉岡 憲正
1
,
長谷 諭
1
,
田原 浩
1
,
布袋 裕士
1
,
前田 佳之
1
Ryutaro SAKABE
1
1呉共済病院外科
キーワード:
盲腸癌
,
外腸骨リンパ節転移
,
リンパ節再発
Keyword:
盲腸癌
,
外腸骨リンパ節転移
,
リンパ節再発
pp.760-764
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211656
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
右側結腸癌では,広範な領域リンパ節転移を認めないにもかかわらず右外腸骨リンパ節に転移をきたすことがある.今回,盲腸癌術後に右外腸骨リンパ節再発をきたし,外科切除を施行した症例を経験した.症例は85歳,女性.盲腸癌に対して結腸右半切除術を施行し,病理組織学的検査ではStage Ⅲaであった.術後3か月目に造影CTおよびPET/CTで右外腸骨リンパ節再発が疑われ,穿刺吸引細胞診で腺癌の転移と診断した.開腹リンパ節摘出術を施行し,病理組織学的検査で盲腸癌からの転移と診断した.術中所見で右外腸骨動静脈から下腹壁動静脈に沿って連なるリンパ節転移を認めたことより,下腹壁動静脈に沿うリンパ節転移経路の存在が示唆された.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.