ラパコレUpdate 最近のコンセプトと手技・7
総胆管結石症におけるラパコレ—LCBDE vs EST
長谷川 洋
1
Hiroshi HASEGAWA
1
1東海病院内視鏡外科手術センター
pp.198-203
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211517
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はじめに
総胆管結石症に対する治療法としては内視鏡的治療,腹腔鏡下の一期的治療(以下LCBDE)など様々であるが,最近は内視鏡的治療が増加している.内視鏡的治療としては内視鏡的乳頭切開術(EST)が最も多いが,乳頭機能廃絶に伴う長期的な問題に関して十分に認識されたうえで行われているとは言えない.われわれは乳頭機能は温存すべきであるという立場から,1992年以来,LCBDEを第一選択の治療法として採用してきた1).今回は,その治療成績,特に長期合併症,再発について詳細に検討し,その結果をESTの長期成績と対比することにより乳頭機能温存の意義,適応などについて検討した.
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