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「胃けいれん」と総胆管結石
森 昭裕
1
1犬山中央病院内科
pp.400
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904135
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総胆管結石症は,腹痛,悪心,嘔吐など消化器症状を呈し,胆石の既往,悪寒・戦慄を伴う発熱,黄疸を伴えば比較的容易に診断できる疾患ですが,これらの症状に乏しい場合,診断に苦慮する場合があります.
数年前のある日,「胃けいれん」を主訴に中年男性が一般外来を受診されました.月に一度くらいの頻度で,まるで胃がけいれんしたような激しい痛みが心窩部に出現するというのですが,痛みはいずれも半日から1日で消失し,以後は全く痛みは感じないとのことでした.今回は2〜3日前に発作が起こったとのことで,診察時は無症状でした.
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