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特集 胆石症手術の問題点
総胆管結石の処置
Treatment of the common bile duct stone
綿貫 重雄
1
,
窪田 博吉
1
,
福島 元之
1
Shigeo WATANUKI
1
1千葉大学医学部第一外科教室
pp.633-638
発行日 1967年5月20日
Published Date 1967/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204300
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はじめに
胆石症の外科において,胆嚢結石は診断が比較的容易であり,治療成績もすこぶる良好であるから問題はすくないが,胆嚢炎や総胆管結石は,なお,未解決の問題がすくなくない.
さて,総胆管結石に対する処置は,端的に言えばいかにして結石の遺残,再発を防止するかということである.そのためには,まず,適確な診断と徹底的な結石除去が根本であり,次いで,術後に胆汁の停滞,胆道感染,胆汁成分の変化など結石再発の条件となりうる状態を残さない処置が必要である.しかし,ときには肝内の結石や胆泥を完全に除去しえないことがあり,この場合には,止むをえず症状再発を防止する処置をとらなければならない.
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