今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
膵・胆道系疾患
総胆管結石症
中島 正継
1
,
向井 秀一
1
,
早雲 孝信
1
1京都第二赤十字病院消化器科
pp.137-141
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902561
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ポイント
●総胆管結石症では閉塞性黄疸や胆道感染を伴いやすく,急性閉塞性化膿性胆管炎は最も重篤な合併症である.
●したがって,結石除去を目的とした根治療法が不可欠であるが,従来は開腹による外科的切石術が唯一の治療法であった.
●最近の20年間に内視鏡的切石術を中心に各種の非観血的治療法が発達しており,根治療法の概念が根本的に変換しつつある.
●内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)を基本手技とする経口経乳頭的内視鏡下切石術(PTEL)は,外科的切石術に代わる第一選択の治療法として高く評価されている.
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