Japanese
English
症例
治療関連骨髄異形成症候群を発症した臀部有棘細胞癌の1例
Cutaneous Squamous Cell Carcinoma Associated with Therapy-related Myelodysplastic Syndrome
清水 和栄
1
,
横田 憲二
1
,
秋山 真志
1
Kazue SHIMIZU
1
,
Kenji YOKOTA
1
,
Masashi AKIYAMA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科,皮膚病態学(主任:秋山真志教授)
キーワード:
皮膚有棘細胞癌
,
治療関連骨髄異形成症候群
,
化学放射線療法
Keyword:
皮膚有棘細胞癌
,
治療関連骨髄異形成症候群
,
化学放射線療法
pp.1777-1781
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001043
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62歳,男性。2009年に臀部有棘細胞癌に対し,原発巣全摘術を施行した。その後,両鼠経リンパ節および左骨盤内リンパ節郭清術を施行し,両鼠経リンパ節に転移を認めた。術後2年目に骨盤内リンパ節転移が生じ,放射線療法,FP療法(シスプラチン+フルオロウラシル)を4クール施行した。術後3年5カ月目に骨盤内リンパ節転移再発と仙骨への浸潤を認めたため,CA療法(シスプラチン+ドキソルビシン塩酸塩)を施行した。その2カ月後に汎血球減少を認めたため,骨髄穿刺を施行し,造血細胞3系統の異型と,5番と7番染色体に欠失を認め,治療関連骨髄異形成症候群と診断した。皮膚癌治療においても,白金製剤による骨髄異形成症候群の発症の可能性を念頭に置くべきである。
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