- 有料閲覧
- 文献概要
府中恵仁会病院は1955年4月に武蔵野の面影を残す府中市と多摩市の境界を流れる多摩川のほとりに中河原病院として開設し,以来,同地域全般の救急医療を担って,2015年で60周年を迎えました.
府中恵仁会病院消化器センターでは,現在,常勤・非常勤あわせて消化器内科医4人,消化器外科医3人が安全と確実をモットーにチーム医療を行っています.近隣の東京都立多摩総合医療センター,日本医科大学多摩永山病院と連携を密にとりながら,地域医療に貢献できるよう心掛けております.また,緊急内視鏡や緊急手術に対応するとともに,消化器悪性疾患の終末期医療を含むケアまでのトータルサポートを目指しています.外科では,良性・悪性の腹部疾患に対して,ガイドラインに基づく標準治療を軸として個々の患者さんの病態にあわせた,いわゆるテーラーメード(個別化)治療の実践を特色としています.手術症例は2015年度の手術例は約270例(全身麻酔&腰椎麻酔)でした.内容的には肝胆膵および食道から胃・大腸にいたる悪性疾患も手がけています.加えて術前・術後の癌化学療法も行っています.診療に際しては日本外科学会,日本消化器外科学会,日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医が中心となり,責任を持って行います.スタッフは癌専門病院(癌研究会付属病院,埼玉医科大学国際医療センター 包括的がんセンター)や大学病院講師経験,米国の有名病院留学(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, NY;Cornell Univ., NY;Mount Sinai Medical Center, NY;MD Anderson Cancer Center, TX;Michigan Univ., MI)も経験しており,臨床経験数,質ともに他のhigh volume centerに比し遜色ないことを自負しています.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.