増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
下部消化管・腹壁
下血
板橋 道朗
1
,
谷 公孝
1
,
小川 真平
1
,
山本 雅一
1
Michio ITABASHI
1
1東京女子医科大学消化器・一般外科
pp.239-243
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211382
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POINT
■下血によるバイタルサインの変動に注意しながら,患者の年齢,併存疾患,治療歴などを考慮しつつ原因疾患の診断と治療を進める.
■MDCTは性能が向上し,0.5 mL/min以上の出血があれば検出可能で,出血部位の同定が可能である.治療法の選択や目的病変の推測には非常に有用である.
■大腸内視鏡検査は,診断と治療の両面から非常に有用な検査であるが,視野不良で出血部位の同定は困難な場合がある.このような多発大腸憩室症に対する治療法として,バリウム注腸療法の有用性が報告されている.
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