増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
総論
急性腹症:定義と鑑別診断
上田 浩樹
1
,
田邉 稔
1
Hiroki UEDA
1
1東京医科歯科大学大学院肝胆膵外科学分野
pp.204-208
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211375
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■定義
●急激に発症した腹痛のなかで緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患群を急性腹症と呼ぶ1).
●確定診断が得られないまま緊急に対応する必要が生じる場合もあることから,この概念が導入されている2).
●原疾患が腹部疾患とは限らない.消化器以外に循環器,呼吸器,産科婦人科など極めて広範囲な領域の疾患が鑑別に挙がる.
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