Reduced Port Surgery—制限克服のための達人からの提言・9
RPSによる鼠径ヘルニア手術—単孔式TEP
和田 則仁
1
,
古川 俊治
1
,
北川 雄光
1
Norihito WADA
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
pp.1149-1157
発行日 2018年9月20日
Published Date 2018/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212169
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はじめに
鼠径部ヘルニアは良性疾患である.手術侵襲を加える以上は,術前より何かが良くなったと患者が実感できることが求められる.万が一にも術前よりも悪くなることだけは避けなければならない.単孔式内視鏡手術は多孔式に比べ整容性に優れていることから注目されているが,技術的困難性が高い手術である.自施設の術式が患者にとってどのようなメリットがあるのかを検証しつつ,その実施にはより慎重でなければならない.
本稿では,われわれが行っている単孔式TEP(totally extraperitoneal repair)に関して,技術的な面を中心に概説する.
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