特集 胆管系合併症のすべて—その予防とリカバリー
扉
pp.793
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211219
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胆道損傷は外科臨床においてしばしば遭遇する病態であり,またその治療に難渋するものである.近年,腹腔鏡下胆囊摘出術が標準化して以来,従来とは異なった胆道損傷が合併症として認められるようになってきたことは周知のとおりである.また,胆道癌手術や生体肝移植術の進歩により,これら胆道外科手術の高度化に伴うきわめて複雑な胆道損傷も経験するようになってきているのが実情である.
胆道損傷には病態として「胆汁漏」を呈する場合と「胆管狭窄」をきたす場合とが存在する.本特集ではこれら二つの病態別に,その発症予防のためのポイントと,さらには発症した際に難渋・重症化させないで効率的に修復する治療戦略を,具体例を提示しながら各エクスパートにご教示いただいた.
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