ひとやすみ・138
癌に対する様々な対応
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.739
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211204
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- 文献概要
癌に対しては早期発見・早期治療が基本とされ,健診が推奨されている.そして患者数が増加しつつある前立腺癌に対して,いまや健診ではPSA検査が普遍的に行われている.私自身も健診でPSA値が高値であったことから精査を受け,前立腺癌と診断されて手術を受けた.そこで懇意の外科医に前立腺癌に罹患したことを話すと,多くの医師が前立腺癌で悩み,そして様々な対応をしていることを知った.
A医師はPSA値が12.6 ng/mLと高いにもかかわらず,自己判断で前立腺肥大と診断し,精査も受けていない.そこで低侵襲なMRI検査だけでも受けることを勧めたが,依然として放置している.
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