Japanese
English
臨床報告
S状結腸原発悪性黒色腫の1例
A case of primary malignant melanoma of the sigmoid colon
木下 敬史
1
,
小森 康司
1
,
木村 賢哉
1
,
岩田 至紀
1
,
清水 泰博
1
,
谷田部 恭
2
Takashi KINOSHITA
1
1愛知県がんセンター中央病院消化器外科
2愛知県がんセンター中央病院遺伝子病理診断部
キーワード:
結腸
,
悪性黒色腫
Keyword:
結腸
,
悪性黒色腫
pp.496-499
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211149
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要旨
症例は80歳,女性.検診で便潜血陽性を指摘され近医を受診した.下部消化管内視鏡検査にてS状結腸に腫瘍を認め,生検にて悪性黒色腫と診断され,当科紹介となった.S状結腸原発悪性黒色腫と診断し,大腸癌に準じS状結腸切除術,D3郭清を施行した.病理組織検査にて,腸管傍リンパ節に2個の転移を認めた.術後は経過観察を行い,術後3年10か月経過した現在,無病生存中である.結腸原発悪性黒色腫は非常に稀な疾患である.現在のところ手術成績については不明であるが,外科的切除が有用であると考えられた.
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