Japanese
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特集 大腸癌肝転移—最新の治療ストラテジー
治療の実際
全身化学療法
Chemotherapy for liver metastasis of colorectal cancer
石川 敏昭
1
,
石黒 めぐみ
2
,
植竹 宏之
1
Toshiaki ISHIKAWA
1
1東京医科歯科大学大学院総合外科学分野
2東京医科歯科大学大学院応用腫瘍学講座
pp.418-425
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211135
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【ポイント】
◆切除不能肝転移は全身化学療法の適応である.化学療法後に切除可能になり肝切除を行う(conversion chemotherapy)と生存期間の延長が期待でき,治癒する場合もある.
◆肝転移に対する全身化学療法では,各レジメンの特性を理解して個々の症例に適切なレジメンを選択することが重要である.
◆切除可能肝転移に対する周術期化学療法の有用性は確立されておらず,臨床試験にて検証されている.
◆大腸癌肝転移は集学的治療により治療成績が向上することが期待されており,大腸外科医,腫瘍内科医,肝臓外科医,放射線科医などが密接に連携することが重要である.
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