Japanese
English
臨床報告
化学療法施行後に切除しえた肝門部リンパ節転移を伴う結腸癌肝転移の症例
A case of resected cecum and sigmoid colon cancer with liver metastasis and hepatic pedicle lymph nodeinvolvement effectively treated with XELIRI+bevacizumab
奥村 徳夫
1
,
林 直美
2
,
古池 真也
1
,
大西 英二
2
,
田邊 裕
1
,
田上 鑛一郎
1
Norio OKUMURA
1
1JA愛知厚生連渥美病院外科
2名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
キーワード:
結腸癌肝転移
,
肝門部リンパ節転移
,
conversion therapy
Keyword:
結腸癌肝転移
,
肝門部リンパ節転移
,
conversion therapy
pp.362-367
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211121
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要旨
症例は68歳,男性.盲腸癌・S状結腸癌・同時性肝転移に対して,回盲部切除・S状結腸切除術を施行した.その後,肝門部リンパ節転移が認められたため肝切除は施行せず,XELIRI+ベバシズマブ療法を施行した.12クール施行後,肝門部リンパ節転移は陽性であったが,新規病変は認めず,肝外側区域切除術・肝門部リンパ節郭清術を施行し,根治切除術を施行しえた.術後10か月経過するが再発は認められていない.肝門部リンパ節転移を伴った大腸癌の肝転移は予後不良とされており,肝切除の適応外とされてきたが,近年の化学療法の進歩により本症例は肝門部リンパ節転移病変以外の新規病変は認められず,conversion therapyに移行することができたので,文献的考察を加えて報告する.
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