Japanese
English
臨床報告
成人腸重積をきたした盲腸脂肪腫に対し腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した1例
A case of intussusception due to a cecal lipoma treated with laparoscopic-assisted surgery
仲地 広美智
1
,
加藤 航司
1
,
川上 浩二
1
,
比嘉 聡
1
,
有銘 一郎
1
,
屋良 敏男
1
Hiromichi NAKACHI
1
1沖縄協同病院外科
キーワード:
大腸
,
脂肪腫
,
腸重積
,
腹腔鏡
Keyword:
大腸
,
脂肪腫
,
腸重積
,
腹腔鏡
pp.368-372
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211122
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要旨
症例は59歳,男性.左上腹部痛で受診した.腹部造影CT,MRIにて大腸脂肪腫による腸重積を疑った.大腸内視鏡検査では,盲腸に黄白苔を伴う潰瘍を有する楕円体の粘膜下腫瘍を認め,盲腸脂肪腫による腸重積と診断した.腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した.術後経過は良好で術後7日目に退院した.術後の病理組織検査でも脂肪腫の診断であった.大腸の脂肪腫が先進部となって腸重積をきたすことはよく知られている.繰り返すことが多いため,内視鏡的切除の困難例は外科的切除の対象となるが,近年,腹腔鏡下手術の進歩により,腹腔鏡補助下切除術の報告例が増えつつある.自験例でも腹腔鏡補助下回盲部切除術を選択し良好な結果を得たので報告する.
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