Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡併用により確定診断し大腿法で修復し得た鼠径ヘルニア術後大腿ヘルニアの1例
A case of femoral hernia, followed Mesh repaired inguinal hernia, successfully repaired femoral approach with laparoscopy
森永 暢浩
1
,
熊倉 裕二
1
,
小林 力
1
,
矢島 俊樹
1
,
設楽 芳範
1
,
石崎 政利
1
Nobuhiro MORINAGA
1
1公立藤岡総合病院外科
キーワード:
鼠径部再発ヘルニア
,
大腿ヘルニア
,
腹腔鏡
,
大腿法
Keyword:
鼠径部再発ヘルニア
,
大腿ヘルニア
,
腹腔鏡
,
大腿法
pp.617-620
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104582
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要旨
患者は80歳,女性.左鼠径部の再発ヘルニアに対して腹腔鏡下の観察を行い,大腿ヘルニア単独と確定診断し,大腿法で修復した.術後瘢痕があり,術前の腹部CT検査では鼠径ヘルニア再発と大腿ヘルニアの鑑別が困難であった.腹腔内からの観察を併用することによって前回手術部の再発はないことが確認できたため,鼠径管への操作を行わず,大腿ヘルニアのみの修復法を選択できた.再々発を起こさないためには確実な補強が必要であることはもとより,手術操作で新たに脆弱な組織を作らないことが肝要と考える.腹腔鏡で観察することは,ヘルニア門とヘルニアサックの確実な識別を行い,最善の手術法の選択するために有効と考えられる.
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