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特集 イラストでみる大腸癌腹腔鏡手術のポイント
腹腔鏡下ISR
Laparoscopic intersphincteric resection
伊藤 雅昭
1
,
小林 昭広
1
,
西澤 祐吏
1
,
佐々木 剛志
1
,
塚田 祐一郎
1
,
合志 健一
1
Masaaki ITO
1
1国立がん研究センター東病院大腸外科
pp.171-180
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211077
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【ポイント】
◆本邦における多施設共同第Ⅱ相試験の結果,術前治療を行わない肛門近傍の下部直腸癌に対しては,T2までがISRの適応であると判断された.T3以深の下部直腸癌に対しては何らかの術前治療を要する可能性がある.
◆肛門管内のintersphincteric planeを剝離する方法としては,肛門管を4つの領域に分けて行うと理解しやすいし定型化される.
◆neurovascular bundleの直下では比較的容易にintersphincteric planeに到達できる部位がある.
◆直腸側方部では,直腸縦走筋と肛門挙筋の間の結合は強固でなく,解剖学的にもこの部分でintersphincteric dissectionは最も行いやすい.
◆後方ではhiatal ligament(recto-coccygeal muscle)を切らないと肛門管内には到達できない.
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