Japanese
English
臨床報告
内視鏡的破砕後に十二指腸空腸曲での嵌頓をきたし観血的治療を要した胃石の1例
A case of phytobezoar impacted in the duodenojejunal flexure after endoscopic dispersion
佐藤 純人
1
,
畑山 年之
1
,
長山 裕之
1
,
大賀 純一
1
,
石田 康男
1
,
幡谷 潔
1
Sumito SATO
1
1横浜旭中央総合病院外科
キーワード:
胃石
,
内視鏡治療
,
嵌頓
Keyword:
胃石
,
内視鏡治療
,
嵌頓
pp.595-599
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103044
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要旨:患者は74歳男性.72歳時,幽門側胃切除術およびB-Ⅰ法再建術を施行されている.心窩部不快感の精査目的の上部消化管内視鏡検査で約7cm大の胃石を認め,内視鏡的破砕術を施行したが,翌日,心窩部痛にて来院した.再度上部消化管内視鏡検査を施行したところ,胃石片が十二指腸空腸曲に嵌頓し腸管を閉塞していた.内視鏡的破砕術を試みたが不可能であったため,小腸切開砕石術を施行した.胃石症は消化管穿孔や腸閉塞を生じる可能性があるため,摘出を必要とする場合が多いが内視鏡的に砕石困難な症例もある.残存胃石の大きさによっては,砕石後の腸閉塞症の可能性も考慮し早期に手術を検討する必要があると考えられた.
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