図解!成人ヘルニア手術・6 忘れてはならない腹壁解剖と手技のポイント
Lichtenstein法
渡部 和巨
1
Kazunao WATANABE
1
1東京西徳洲会病院
pp.1384-1390
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210994
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鼠径部腹壁は腹膜,横筋筋膜,腹横筋(腹横筋腱膜),内腹斜筋(内腹斜筋腱膜),外腹斜筋(外腹斜筋腱膜)からなるが,機能的には外腹斜筋(外腹斜筋腱膜)とその他の二層に分けられる.
内腹斜筋(内腹斜筋腱膜)前方にメッシュを敷くことで,外腹斜筋(外腹斜筋腱膜)とに挟まれたメッシュが瘢痕形成を助長し強固に修復された腹壁となる.これがLichtenstein法である.簡便性,普遍性,再現性,安全性,経済性にすぐれており,世界標準に相応しい術式として,広く行われている16).本稿ではこれについて述べる3〜5).
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