FOCUS
医産連携による福島医薬品関連産業支援拠点化事業の現況と今後の展望
竹之下 誠一
1
,
大竹 徹
1,2
,
和栗 聡
2
,
渡辺 慎哉
2
Tohru OHTAKE
1,2
1福島県立医科大学医学部器官制御外科学講座
2福島県立医科大学ふくしま国際医療科学センター医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター
pp.1120-1124
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210874
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はじめに
われわれは2007(平成19)年度より,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発/遺伝子発現解析技術を活用した個別がん医療の実現と抗がん剤開発の加速プロジェクト」(以下,NEDOプロジェクト)をバイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC)と共同で実施してきた.その後,NEDOプロジェクトは,2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により,経済産業省の2011(平成23)年度第三次補正予算を原資とする「福島医薬品関連産業支援拠点化事業」に受け継がれ,対象とする疾患,解析方法,参画企業業種を拡大し,福島県の医産連携復興事業として新たな門出を迎えることになった.本稿では,本学におけるNEDOプロジェクトの成果,およびその後継プロジェクトである福島医薬品関連産業支援拠点化事業について概説する.
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