必見! 完全体腔内再建の極意・24
—胃全摘術後再建—手縫い巾着縫合+サーキュラー・ステイプラー
金平 永二
1
,
谷田 孝
1
,
亀井 文
1
,
中木 正文
1
,
秀嶋 周
1
Eiji KANEHIRA
1
1メディカルトピア草加病院外科
pp.328-334
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210680
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■■はじめに
自動吻合器(サーキュラー・ステイプラー)による食道空腸端側吻合は,長年にわたり多数の施設で受け入れられ,標準的に行われている再建方法である1,2).食道断端へのアンビルの埋没固定法としては,開腹手術においては巾着縫合が一般的であるが,腹腔鏡下ではその煩雑さを回避する目的で,他の方法が開発され普及している3,4).あるいはサーキュラー・ステイプラーを用いない吻合法も多く行われている5,6).
筆者らはサーキュラー・ステイプラーによる食道空腸吻合を行っているが,食道壁全層の確実な巾着縫合を可能にする手縫いの利点7)に着目し,腹腔鏡下でもこれを実践している.開腹手術では食道断端部は視認不良となる場合があるが,腹腔鏡下では良好な視野で捉えられるため,精緻な巾着縫合が可能となると考える.本稿ではその手技の実際を供覧する.
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