連載 リズムとからだ 「うまくいく」と「うまくいかない」の謎・6
からだの「予測できなさ」と付き合う
伊藤 亜紗
1
1東京工業大学リベラルアーツ研究教育院
pp.768-771
発行日 2017年9月25日
Published Date 2017/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200832
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
こんにちは,伊藤亜紗です。吃音を手がかりに,運動制御の謎について考えています。今回は,この連載のテーマであるリズムについて,少し本質的なところに突っ込んで考えてみたいと思います。
リズムが生き物にとって重要なものであることに異論を唱える人はいないでしょう。けれども,リズムとは何であるか,経験的には知っていても,きちんと分析するのはなかなか困難です。リズムの発生や消滅を数式で表す数理的なアプローチもありますが,本稿では,言語によってその本質に切り込んでみたいと思います。いつもより抽象度高めですが,どうぞおつきあいください。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.